頭痛の本当の原因 蓄膿の場合

頭痛ってほんと辛いですよね。食欲もなくなるし、まさに仕事にならん!!といった状態。
でも頭痛がまさか蓄膿と関係しているとは考える人は少ないと思います。
でも、慢性的な頭痛がある人はまず疑ってみるといいでしょう。意外と多いんですょ。

●蓄膿症による頭痛の原因とは?


蓄膿症とは、
鼻の鼻腔(びくう)という場所がウイルスや細菌などの感染によって炎症をおこし、副鼻腔(ふくびくう)という場所に膿が溜まることで生じる症状のこと
です。別名を副鼻腔炎といいます。

蓄膿症には、次の2種類があります。

  • 急性副鼻腔炎
  • 慢性副鼻腔炎

通常であれば、鼻には粘膜があるため、細菌などのウイルスが侵入してきても感染を防ぐことができます。しかし、「風邪」や「インフルエンザ」などによって、鼻の粘膜が弱くなると、細菌などの感染を許し、鼻腔の炎症をおこしてしまいます。

最初におきた炎症が副鼻腔という場所にまで広がっていくことで、強い頭痛を引き起こすこともある「急性副鼻腔炎」という蓄膿症の原因となるのです。

「慢性副鼻腔炎」は、急性副鼻腔炎によって生じた鼻腔の炎症が繰り返されることで、症状が慢性的におこるようになるものです。また、風邪やインフルエンザだけでなく、アレルギーや喘息によっても蓄膿症になることがあるので、注意が必要です。

蓄膿症になると、急性慢性問わず、次のような症状を引き起こします。

  • 鼻水、鼻づまり
  • 頭痛
  • 嗅覚障害
  • 口臭
  • 鼻ポリープ

これらの症状が見られる場合には、耳鼻科にかかってできるだけ早期に治療を受けることが大切です。また、蓄膿症による頭痛には特徴があるため、その点を理解しておくことで、頭痛の症状からも蓄膿症にかかっていることを発見できるようになります。次の項で、詳しく見ていきましょう。

●蓄膿症による頭痛の症状の特徴

蓄膿症による頭痛は、特に「痛む場所」と「頭痛に伴う症状」に特徴があります。

蓄膿症による頭痛の症状の特徴は、次の通りです。

  • 頬骨や鼻と目の間、目の奥にも痛みが生じる
  • 頭痛が始まった時に鼻水・鼻づまりが同時に起きている
  • 下を向くと頭痛がひどくなる

頭痛がおきた時に、これらの点と一致している場合には、蓄膿症による頭痛である可能性があると考えられます。蓄膿症による頭痛は、早期に治療を開始することで、比較的早く治療を完了することができます。
この部位が傷んだら副鼻腔炎を疑いましょう。

慢性副鼻腔炎となってひどい頭痛に悩まされる前に、耳鼻科にかかって治療を始めるようにしましょう。

●蓄膿症による頭痛の治療方法

蓄膿症の治療は、「抗生剤」を利用することが一般的です。

殺菌力の強い抗生剤を利用することによって、感染した細菌を殺菌し、蓄膿症の症状を改善していくことができます。また、慢性副鼻腔炎の場合には、消炎酵素剤などの薬を利用する場合もあります。

多くの場合は、治療開始から1週間程で症状を改善することができますが、慢性副鼻腔炎の症状が強い場合は、薬による治療では回復することができず、内視鏡外科手術になることもあります。

そのため、蓄膿症の症状が見られる場合には、できるだけ早期に病院にかかることが大切になるのです。
 

<まとめ>特徴を理解して早期に診察を受ける

ここまでで、蓄膿症による頭痛の症状の3つの特徴と治療方法についてご紹介してきました。

蓄膿症には、急性のものと慢性のものがあり、また蓄膿症による頭痛の症状には特徴的なものがあります。早期に蓄膿症を発見して治療を開始することで、より早く治療を完了することができます。怖い病気ではないですよ(╬゚◥益◤゚)

そのため、鼻水や鼻づまりに伴い頭痛がおきている場合には、蓄膿症による頭痛ではないかを疑うことが大切になります。鼻水と共に頻繁に頭痛がおきるという方は、是非本記事を参考にして頂き、蓄膿症を早期に発見して頭痛等の症状を早期に解消できるようにしていって下さい。