2014年景気動向 ビビットカラーから読む

日本流行色協会調べの2014年のトレンドカラーの動向が発表されていました。みなさんもデパート等の春物衣料のディスプレイを見て感じていると思いますが、ビビットカラーが昨年に比べて多くなっています。
流行色は景気動向に左右されると言われています。なぜか?それは、人々のマインドが選ぶ洋服の色に反映されるからです。1980年代のバブル期にビビットカラーが流行しました。シルエットはボディコン。そして1989年の年末にバブル崩壊を迎え、その後はモノトーンの洋服を着る人が圧倒的に増えました。現在もそう。通勤時にビビットカラーの洋服を着ているOLって見ないですよね!?モノトーンを着る人の気持ちっていうのは「保守」です。販売されている洋服も前年に売れたものの踏襲と次のトレンドを取り入れる戦略ですので、それを見るだけでも景気動向がわかります。もっとも、ファッションの発信地はパリコレ、ミラコレですからヨーロッパ経済も絡んできていると言えるでしょう。
もう一つ景気回復のビジュアル的な目安になるのは女性の口紅。


昨今の口紅の主流はベージュ系か薄いピンク系でグロス等の艶を出すだけのようなカラーです。昨年から赤い口紅が流行っているな。。と感じていましたが、年末にデパートの化粧品売り場「ディオール」に行った時に、販売員がみんな赤い口紅を付けていました。大手化粧品メーカーはこぞって赤い口紅を打ち出しています。特に若い女性ですが、赤い口紅率が昨年までは10%以下だったのが26%にまでなっている現状。赤い口紅のイメージは、バブル世代は「なんか懐かしい」若い世代は「目新しい」といった感じで再び受け入れられているようです。バブルの時はきれいな赤じゃなくて、赤紫みたいな不健康な色だったけどねぇ(私はバブル世代)
<まとめ>
2014年春夏のファッションにビビットカラーがキテます!!ってことは。。そうですね。人々のマインドが「景気回復気分」になっていて世の中が明るくなってきているってこと。安倍政権になり、GDPも上向いている、景気回復している、としきりに報道されています。「実感ないしー」と言っている方が多い中、人々のマインドはかなり回復していると言えます。マクロ経済を読む一つの方法としてトレンドカラーを見るっていうのも楽しいし、一つの参考になると思います。今朝、水木しげる氏(91歳)も言っていましたが、日本の未来に不安なんてなんにもない。ずっと楽観しているって。大勢のマインドが景気を作っていくのですから、ビビットカラーを着て赤い口紅を塗ったいい女が街中にいれば2014年景気回復間違いなし!!